“ハレ”の日をお祝いするときに食される料理を月替わりでご紹介します。
3月 桜餅
ほんのり桜色のお餅を、塩漬けした桜の葉で包んだ桜餅は、春を代表する和スイーツ。小麦粉を薄く伸ばして焼いた生地で小豆餡を包んだものは、関東風として知られています。江戸時代に長命寺(ちょうめいじ)の門前で売り出されたのが発祥で、「長命寺桜餅」と呼ばれます。一方、関西風と言われているのが「道明寺(どうみょうじ)桜餅」。大阪の道明寺が発祥で、もち米をベースにした道明寺粉を使った皮で餡を包んでおり、もっちりした食感が特長です。桜の葉を食べるかどうかは決まりがなく、お店次第とのこと。関東風・関西風の違いだけでなく、お店ごとに桜餅を食べ比べるのも一興です。