今月のコラム
にぎわい市場
No.17

日 本 編

8月

大阪

黒門市場

黒門市場

 大阪(ミナミ)の台所といわれる黒門市場は、近くの圓明寺の山門が黒かったことから「黒門」市場と呼ばれるようになり、2022年に開場200周年を迎えました。全長約580mもあるアーケードの下には、鮮魚店や精肉店など約150店舗が並び、朝早くから新鮮なネタを求めるミナミの料亭やレストランの料理人たちでにぎわいます。また最近は、日本のグルメを楽しむ海外からの観光客も多く訪れています。
 大阪の夏の味といえば、「ハモ」料理。ハモは梅雨を越えると産卵を控えて脂が乗り、旨味がさらに増します。またビタミンやタンパク質が豊富に含まれているため、疲労回復にぴったりの食材といわれています。黒門市場の鮮魚店には旬のハモが並び、「骨切り」をしたハモをイートインコーナーで味わうこともできます。白く透き通った身は、歯ごたえがあって上品な美味しさです。
 気軽に食べ歩きを楽しみたい方は、ホタテやイカの海鮮焼き、大阪名物のたこ焼きもおすすめ。市場内には寿司屋やフグの専門店はもちろん、神戸ビーフのステーキ店、最近ではハンバーガーやクロワッサン専門店など、新しいお店もオープンしています。味自慢のお店が集まり、そのジャンルの充実ぶりと味の確かさは「食い倒れの街」の異名を持つ大阪ならではです。
 黒門市場はミナミのほぼ真ん中にあり、10分程歩けばグリコの看板で有名な戎橋や道頓堀も近くです。豊富なグルメと、にぎやかな大阪の夏をお楽しみください。

大きな提灯が黒門市場の象徴

大きな提灯が黒門市場の象徴

香ばしい香りが漂う海鮮焼き

香ばしい香りが漂う海鮮焼き

黒門市場

黒門市場
所在地:大阪府大阪市中央区日本橋2丁目4番1号

※2023年8月1日現在の情報です。