今月のコラム
世界のにぎわい市場
No.14

　江戸時代から高知城下の各地で行われていた街路市は、現在も火曜市、木曜市、金曜市、日曜市として続いています。その中でも、一番発展してきたのが日曜市。開催場所は高知県内随一の繁華街である高知市追手筋。高知城の追手門前から東へ約1.3kmにわたり、車道の片側二車線を歩行者天国にして開催されます。新鮮な野菜や果物、土佐名物のカツオのたたきはもちろん、魚の干物や加工品、金物、骨董品、植木なども売られています。購入したものを自宅に送りたい方には、宅配業者の受付ブースもあり便利です。
　日曜市には、高知ならではのご当地グルメがたくさんあります。特に高知の郷土料理「田舎寿司」は鮮やかな色彩で目を引きます。寿司ネタが魚ではなく、りゅうきゅう（ハスイモの茎）、シイタケ、ミョウガ、タケノコなど、すべて山の幸でできているのが特徴です。また気軽に食べられる「いも天」も大人気。高知産の土佐紅というサツマイモをホックリと揚げた天ぷらはおやつ感覚でいただけます。
　高知駅側から日曜市をスタートして、西に向かって進むと高知城の姿が大きく見えてきます。高知城は歴代藩主が暮らした姿そのままで保存されており、歴史に興味がある方は必見です。ほかにも高知市内には坂本龍馬記念館など歴史的な見どころが豊富にあります。

300店を超える店が並ぶ「日曜市」は
街路市としては日本一の長さ

高知城天守閣