今月のコラム
世界のにぎわい市場
No.10

明治初期、石狩浜の漁師が新鮮な魚を売り始めたことがきっかけで開設されたといわれる「札幌二条市場」。100年以上の歴史を持ち、現在も市民の台所として親しまれています。
四方を海で囲まれた北海道は、海の幸の宝庫。札幌には、北海道の各地から新鮮な魚介類が集まってきます。二条市場では、その日仕入れた活き活きとしたカニやホッケ、ホタテなどが並び、その様子は目にも鮮やか。扱う種類も店ごとに異なり、見くらべてみるのも楽しみのひとつです。また、「活きの良さを味わいたい！」という方は、鮮魚店にあるイートインコーナーや市場内にある寿司店や海鮮丼、炙り焼きの店へ。とにかく市場で味わう海鮮は格別です。
市場内には野菜や果物を扱う店もあります。季節によっては、北海道の特産品のメロンをはじめ、豊かな地で育ったブドウやリンゴ、トウモロコシなども店先をにぎわします。試食を行っている店もあるので、味見をしてから購入することもできます。
二条市場はアクセスの良さも魅力です。市内中心部にあり、札幌駅や大通公園も徒歩圏内。周辺にはさっぽろテレビ塔や狸小路商店街、すすきの、札幌市時計台などがあり、観光やショッピングの途中に立ち寄りやすいので旅行者も多く訪れます。

店頭には旬の毛ガニが並ぶ

徒歩圏内にある札幌市時計台