今月のコラム
世界のにぎわい市場
No.9

フランクフルトのクリスマスマーケットは、1393年から続く伝統的なイベント。一説には世界最古、ヨーロッパ最大級といわれています。市内の各所に山小屋風の個性豊かな屋台が現れ、その数は200軒以上。毎年世界中から300万人以上の人々が訪れます。
メイン会場のレーマー広場では、旧市庁舎前に巨大なクリスマスツリーが飾られ、夜には幻想的な輝きがクリスマスの雰囲気を盛り上げます。聖歌隊の合唱や演奏会なども、訪れた人々を大いに楽しませてくれます。
昼間は家族連れや子どもたちの姿が目立ちますが、夜は「グリューワイン」と呼ばれるホットワインを飲みながら、屋台グルメを楽しむ大人たちの姿が増えてきます。本場のフランクフルトソーセージやピザ、チーズフォンデュなど、温かく食べごたえがあるフードも満載です。その中でもよく見かけるのが、クリスマスの時期に飾られるドイツの伝統菓子「レープクーヘン」の屋台。蜂蜜・香辛料、またはオレンジ・レモンの皮やナッツ類を用いて作ったケーキの一種で、「Ich Liebe Dich（I Love You）」のようなメッセージ入りのものが人気のようです。

屋台で売られているハート形のレープクーヘン