CedynaNews

今月のコラム
世界のにぎわい市場
No.8

11月

京都

錦市場

京都 錦市場

「京の台所」といわれる錦市場には、京野菜、琵琶湖の魚、ハモ、グジ、湯葉、生麩など、高級料亭から一般の家庭でも使われる食材が一堂に集まっています。平安時代から市場があったと推測されていますが、確かなところは江戸時代。1615年、江戸幕府が公認した上の店(かみのたな)、錦の店、六条の店の三店魚問屋(さんたなうおとんや)のひとつが錦市場の始まりです。この地が栄えた理由は、質の良い地下水に恵まれていたから。冷たい地下水が魚鳥の保存に適していました。さらに街の中心部にあり、御所への納入に便利であったことも発展の理由として考えられています。
市場は全長390m、道幅3.3mから5m。両側には、およそ130軒余の店が軒を連ね、年末やお正月には前に進めないほどの人で賑うのも京の風物詩です。京都ならではの食材や「おばんざい」も見逃せませんが、店頭や店内のスペースで気軽に食べられる、湯葉クリームコロッケやほうじ茶ソフトクリーム、うずら卵が入ったタコ玉子など、ここならではの味を楽しむのもおススメです。

京都写真 錦市場 地図

【錦市場】
京都府京都市中京区西大文字町609番地

※2022年11月1日現在の情報です。